ベーシックなニットだからこそ、細部までこだわりたい!その3
- 編み・柄
- 投稿日:
- 2017-09-01
- (更新日:2020-06-27)
秋を感じる朝になりましたね。
おはようございます。
さて、普段なにげに着ているニット
ニットを作るうえで、とても重要なことがある。
それはストレッチ効果(伸縮性)を最大限に引き出し作られているか?
いつもなんとなくメーカーさんまかせ的なところが伸縮性、伸ばしたらもとに戻る
復元力をいかに損なわないように編むかが肝心なところ。
今回は、そんな肝心かなめなストレッチ効果(伸縮性)について
着てきれいにみえるニットは、もちろん編み目のことも肝心ですが
着くずれしない、着てもだれないことが一番重要なことだと思う。
見ためや外観だけにこだわり過ぎて、ついつい忘れがちになっている伸縮性
写真は5GG紡毛糸で作られた片畦編みトップス
下写真が、ギュギュっと伸ばして復元力を確認しているところ・・・
もちろん、サンプルを作り上げるまえに何通りかのスワッチを作り
素材に適したゲージ度目なのか?編み組織を考慮し風合い出し加工に至るまで
いちばん編地が安定するところまで繰り返しおこなう。
度目が柔らかすぎても、硬すぎても、素材本来がもっているストレッチ効果を
得ることはできません!
素材伸縮性X編み機(度目設定)X風合い出し=それぞれ最適な状態で組み合わせる。
もともと、ニットはループ編成され編まれているので組織そのもが伸縮する構造であるが
素材の伸縮性を最大限に引き出すには、編成されるゲージや度目に
糸の太さ番手が適正かがポイントになる。
コースゲージの紡毛糸でも、ハイゲージの梳毛糸でも
素材特徴や構造を理解することで、ねばりのある伸縮性を作ることができます。
着ていてもきれいなニットを目指すには、見た目だけではわからない
基本的な伸縮性を生み出すところにあるんだと思っています。
まとめ
ニットは生きモノのようだ!と、以前そのように表現されたメーカーさんがいました。
やはり、いちばん重要な過程が伸縮性を損なわないよう考慮し
編地を作りあげるところにあるんですね。