ベーシックなニットだからこそ、細部までこだわりたい!そんなお話しです。
- ニット製品
- 投稿日:
- 2017-07-13
- (更新日:2020-06-27)
このところグングン気温も上り、例年になくスーパー猛暑を予感させるこの夏
海で、じりじり肌を焼くのもよし、クーラーが、ガンガン効いた映画館で
パイレーツ・オブ・カリビアンを観るのもよし・・・
皆さまは、どんな熱~い夏を満喫されますか?
さて、今回はベーシックニットのお話し
シンプルであるがこそ、細部までこだわりたい。
そんなディテールを意識した、ニットならではの編み方を紹介します。
目次
- 目次1カーディガンは、前立てにこだわる。
- 目次2ボタンホールまで、編み込みにこだわる。
- まとめ
カーディガンは、前立てにこだわる。
はじめに、2X2リブで編み上げたベースに袋編みで、前立てを同時に編み込んだ編地
袋編み、すなわち天竺袋編みのことで、一般的には別パーツで前立てを編み
身頃をはさみ込むようにリンキングで縫い合わせするのですが
前立てと一体に編むことで、身頃とのなじみがとてもよい。
次に身頃が総針ゴム編み、前立てにはヨコ伸びを最小限に抑えるために
あえて、スムース編みを採用しているのです。
ゴム編みだけでは安定しずらい前立てですが、スムース編みすることで
糸を交互に重ねあわせ編むことで、編み目が締まりしっかりするのです。
ここまでこだわらないと思うが、、、私はこだわる(笑)
ボタンホールまで、編み込みにこだわる。
写真を見ていて気づかれている方も、、、
そうなんです! ボタンホールまで編み込んであるんですね。
編み目そのものに伸縮があるので、ボタンの脱着がとてもスムーズだし
見た目も綺麗で、よりニットらしく仕上がるのがポイント
逆にミシンでボタンホールを開けると、縫い目ところが伸びて
ホール側だけ前立てが長くなったりと、皆さまも経験されていると思いますが、、、
また縫い糸の色合わせや、糸の始末やら結構やっかいなのがボタンホールですね。
次は、インターシャ編みで配色を施した前立て
スポーティなカーディガンにも、一緒に編み込むことで
繊細でいて、軽やかな仕上がりになります。
まとめ
ベーシックなニットは売れない!と、最近よく耳にしますが
確かにコスパだけでは、ファストファッションには、かないませんが
細部までディテールにこだわったニットは、着て綺麗に見えるし
持っているだけでも、愛着が湧くので、きっと大切な一枚になります。