ベーシックなニットだからこそ、細部までこだわりたい!そんなお話しです。

  • ニット製品

このところグングン気温も上り、例年になくスーパー猛暑を予感させるこの夏
海で、じりじり肌を焼くのもよし、クーラーが、ガンガン効いた映画館で
パイレーツ・オブ・カリビアンを観るのもよし・・・
皆さまは、どんな熱~い夏を満喫されますか?

さて、今回はベーシックニットのお話し

シンプルであるがこそ、細部までこだわりたい。
そんなディテールを意識した、ニットならではの編み方を紹介します。

目次

  • 目次1カーディガンは、前立てにこだわる。
  • 目次2ボタンホールまで、編み込みにこだわる。
  • まとめ

 

カーディガンは、前立てにこだわる。

はじめに、2X2リブで編み上げたベースに袋編みで、前立てを同時に編み込んだ編地

袋編み、すなわち天竺袋編みのことで、一般的には別パーツで前立てを編み
身頃をはさみ込むようにリンキングで縫い合わせするのですが
前立てと一体に編むことで、身頃とのなじみがとてもよい。

次に身頃が総針ゴム編み、前立てにはヨコ伸びを最小限に抑えるために
あえて、スムース編みを採用しているのです。

ゴム編みだけでは安定しずらい前立てですが、スムース編みすることで
糸を交互に重ねあわせ編むことで、編み目が締まりしっかりするのです。

ここまでこだわらないと思うが、、、私はこだわる(笑)

ボタンホールまで、編み込みにこだわる。

写真を見ていて気づかれている方も、、、
そうなんです! ボタンホールまで編み込んであるんですね。

編み目そのものに伸縮があるので、ボタンの脱着がとてもスムーズだし
見た目も綺麗で、よりニットらしく仕上がるのがポイント

逆にミシンでボタンホールを開けると、縫い目ところが伸びて
ホール側だけ前立てが長くなったりと、皆さまも経験されていると思いますが、、、
また縫い糸の色合わせや、糸の始末やら結構やっかいなのがボタンホールですね。

次は、インターシャ編みで配色を施した前立て
スポーティなカーディガンにも、一緒に編み込むことで

繊細でいて、軽やかな仕上がりになります。

まとめ

ベーシックなニットは売れない!と、最近よく耳にしますが
確かにコスパだけでは、ファストファッションには、かないませんが
細部までディテールにこだわったニットは、着て綺麗に見えるし
持っているだけでも、愛着が湧くので、きっと大切な一枚になります。