ニット製品輸入通関時にでてくる関税ってそもそも何かな?
- ニット製品の取り扱い方法
- 投稿日:
- 2017-07-07
- (更新日:2020-06-27)
こんにちは。
丸安毛糸の前田です。
7月7日七夕の今日。母の日、父の日に続き?彦星と織女が年に一度出会う日という事から、
全日本ギフト用品協会によるギフトの日でもあるそうです。
ギフト・ラッピングコーディネーターという資格も運営されていて、”ラッピングは真心”。
作って終わりではなく、お届けまで心を込める。あらゆるシーンに通じるところだと感じます。
さて、前回関税額を算出にも通じるHS CODE のお話でしたので、今回はそもそも関税とは?についてふれたいと思います。
目次
- 目次1 関税とは
- 目次2 関税の目的
- 終わりに
1.関税とは
輸入品に課せられる税です。
消費税とは別物です。
品目によって関税額は異なるので、HS CODE を基に出る税率の関税を税関に支払う事になります。
また、EPA経済連携協定、FTA自由貿易協定、などの条件を満たすと、関税免除の場合がある。
(過去記事:https://www.knitmag.jp/8670/ https://www.knitmag.jp/10474)
2.関税の目的
- 国の税収が増えて経済を支える事につながる。
- 国内産業を守る … 国内メーカーを守る
→ → 外国の原料、人件費 さらには大量生産によって価格の安いものが日本に入ってくる際に、
関税を課すことにより、外国産の価格は関税分増になり、
そうすることで国産の価格との差を少なくして、国産品に競争力を付けさせる為。
例)
A 品 (外国産) 100で日本に入ってきました。
B 品 (日本産) 150で国内で販売
この状態だと、B品は差が¥50。消費者は敬遠して価格での競争には勝てなく、衰退してしまうかもしれません。
そこで、例えば、A品の関税率が20%と仮定して、課税後は 120となり、価格面での差が縮まります。
3.終わりに
日々、輸入手続きに追われ、”関税”という言葉を流してしまっていましたが、
改めてHS CODE 、原産地証明書や関税の目的や免除の要件等を調べる機会を得ることができ、
EPAやFTAなどの国々の交渉ニュースが少し身近になったような気がします。
では、また。