海外からやって来るニット製品にも割り振られるHS CODE (関税分類番号)とは

  • ニット製品の輸出入

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こんにちは。
丸安毛糸の前田です。
夏の暑さが来たかな?と思ったら梅雨らしくはっきりしない天気が続いています。
雨の日は閉じこもりがちですが、部屋を見渡してみると、MADE IN JAPANの物ってどのくらいあるのかな?とふと思いました。

私達はたくさんの輸入品に囲まれていますね。
このブログを書くのに使用しているパソコン!
そして、丸安毛糸には多くの海外からやって来た糸やニットセーターがあります。
これらの物が私達の手元に届く途中には必ず税関を通過していて、その輸入手続きの際にHS CODE という6ケタの数字に出会います。
今回はこのHS CODE についてお話したいと思います。

 

目次

  • 目次1 HS CODE とは
  • 目次2 どの程度細かく分類されるの?
  • 目次 3   例
  • 終わりに

 

  1. HS CODE とは

HS CODE は, 「商品の名所及び分類についての統一システム(Harmonized Commodity Description and Coding System)に関する国際条約(HS条約」に基づいて定められた番号です。
税番とも呼ばれる HS CODE はあらゆる貿易対象品目を分類して6ケタの数字で表され、ニット製品を含む衣類をはじめ、食品、工業品そして生き物までにも割り当てられます。
日本に入ってくる輸入品にHS CODE が割り振られて関税率が決まると、関税額が決定します。

・・・・・この6ケタの HS CODE は HS 加盟国・準帰国が同じルールに従い分類されて決まる世界共通番号です。
前回お話した原産地証明書にも記載され、間違ったコードが記載されると受理されません。

 

2. どの程度細かく分類されるの?

例えば、私は通常衣類を輸入しているので、主に61類(編)と62類(織)のHS CODE にお目にかかります。

衣類は 女子用か男子用、編か織、素材別、使用目的(アウターかインナー等)を基に振り分けられます。

3. 例

① LADIES WOOL 100% KNIT PULLOVER
61類 衣類及び衣類附属品(メリヤス編み又はクロセ編みのものに限る)

6110.    ジャージ、プルオーバー、カーディガン、ベストその他これらに類する製品
(メリヤス編み又はクロセ編みのものに限る)

6110.11 羊毛製のもの… よって HS CODE は 6110.11

② LADIES COTTON 100% KNIT PULLOVER
61類 衣類及び衣類附属品(メリヤス編み又はクロセ編みのものに限る)

6110.    ジャージ、プルオーバー、カーディガン、ベストその他これらに類する製品
(メリヤス編み又はクロセ編みのものに限る)

6110.20 綿製のもの… よって HS CODE は 6110.20

③ LADIES RAYON 77%  NYLON 23%  KNIT PULLOVER
61類 衣類及び衣類附属品(メリヤス編み又はクロセ編みのものに限る)

6110.    ジャージ、プルオーバー、カーディガン、ベストその他これらに類する製品
(メリヤス編み又はクロセ編みのものに限る)

6110.30 人造繊維製のもの… よって HS CODE は 6110.30

④ LADIES COTTON 70%  NYLON 26%  POLYURETHANE 4%  WEAVE PULLOVER
2類 衣類及び衣類附属品(メリヤス編み又はクロセ編みのものを除く

6206.    女子用のブラウス、シャツ及びブラウス

6206.30 綿製のもの… よって HS CODE は 6206.30

3. 終わりに

製品の輸入通関時に編み方など細かく聞かれます。
税率が同じならどの税番でも??と思いたくなりますが、
このように細かく分類し蓄積されたデーターは、国が貿易状況を把握するのにも役立つ事につながり、
また、営業・企画が進めてきた製品内容を理解するいい機会であるとも感じました。

では、また。