ニット素材のウールはなぜ縮むのか、そのメカニズムを簡潔にまとめました!
- 繊維と糸
- 投稿日:
- 2017-05-02
- (更新日:2020-06-27)
こんにちは!!ヤッシーです!!もうすぐ丸安展示会が開催されますよー!あと、二十回程寝ると丸安展です。
いやー、待ち遠しいですねぇ。皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。
展示会DMの表紙の4コマ漫画、、実は、私が描いています。大変好評です。皆さんの応援が漫画家としての八嶋の大きな励みになりますので、ご来場いただいた際には、感想を頂ければと思います!!
それでは、今回のテーマ、ウールが縮む理由についてです。
- ウールが縮む理由
- 最後に
ウールが縮む理由
毛の手袋を激しくもみ洗いすると、サイズがギュンッッ!!と縮まってまるで赤ちゃんの手袋のようになってしまいます。
羊毛を顕微鏡で見てみると、画像のように表面はうろこ状になっています。毛先の方向に向いてウロコが並んでいるところはまるで、、タケノコのようです。このウロコ状のもののことをスケールと呼びます。このスケールがあるから毛先の方向になでればなめらかで、逆らうと引っかかります。そのために羊毛はもみ洗いされると、なめらかな方向へは進みますが、引っかかる方向へは戻らず、徐々に目が詰まって、フェルト化していきます。
冬のアウターの厚地などはこのフェルトする性質を活かして作られていますよね☆
逆に赤ちゃんの肌着のように汚れやすいものは、家庭で簡単に洗濯できる必要があるので、この場合にはフェルト化する性質は大きな欠点となります。そのために洗っても縮まない防縮加工が開発されました。防縮加工とは先に書いたスケールを絡まないようにするものです。
方法としては、スケールを剥がしてしまうか、上からコーティングすることでスケールが開かないようにするなどです。
最後に
因みに、ウール以外の獣毛は、スケールがウールに比べて極めて少ないので、ウールのようにギュンッと縮むことはありません。フェルト化が起きないので縮絨をする際によーく回すことで一層風合いがソフトになりますよー!!
それでは、また次回も宜しくお願いいたします!!