氷の国から生まれたセーターその名は「ロピーセーター」
- 海外情報
- 投稿日:
- 2017-03-22
- (更新日:2020-06-27)
皆さんこんにちは~(^^)/
今年は3月が寒くて桜の開花が遅れていますね~!でもそのおかげで入学式や入社式の時には桜が満開で気持ち良さそうです。
私的には暖かい日差しの下で桜を観ながら美味しいお酒を飲めることがこの時季の楽しみです!
ではでは本題で~す。
最近社内で「ロピーセーター」を着ている女子を多く見かけます。そこで今回は「ロピーセーター」について調べてみました。
- 目次1.「ロピーセーター」は何所から来たのか?
- 目次2.「ロピーセーター」のロピーとは?
- まとめ
1.「ロピーセーター」は何所からきたのか?
「ロピーセーター」は北極に近い氷河の多いアイスランドのセーターです。ヨーロッパ最大の氷河が出来る場所としても知られていて「氷の国」とも言われています。
アイスランドは9世紀頃、ノルウエーからヴァイキングが移り住んだのがきっかけで出来た国です。又、スコットランドやアイルランドからも多くの人々が移り住みアイスランドの「ロピーセーター」はその人達が持ち寄ったことで「フェアアイルセーター」や「アランセーター」などの編み物文化が合わさってできたセーターなんです。
アイスランドの羊
アイスランドの羊達は氷河が流れる極寒の地で生き抜くために2種類の毛質となっています。内側の毛質は肌を守るために暖かくてとても柔らかくて軽くなっています。それに比べて外側の毛質は内側の毛を守るかのように太く長く、水を弾く丈夫な毛質となっています。そしてこの2種類の毛を混ぜることによって軽くて柔らかく暖かい、水を弾く丈夫な糸となります。
2.「ロピーセーター」のロピーとは?
アイスランドでも昔はシェットランド諸島と同じ様に、羊の毛は刈るのではなく手で摘んでいました。普通はこの摘んだ毛を梳いたのちに糸車などで紡いでいくのですが、アイスランドの人達は糸車にかける前に手で引き伸ばし太いロービング状の糸として紡いでいました。この状態をロピーと呼び撚りの掛かった糸になる前の段階なので軽くて柔らかくて暖かいのです。
そして1920年代にこのロピーを使って編まれたセーターが「ロピーセーター」なんです!!
3.まとめ
「ロピーセーター」は5本程度の針を使って丸く筒状に編んでゆく丸編みの手法で編まれています。首回りに模様が編み込まれている、丸ヨークのセーターで広く知られています。この丸ヨークの模様はアイスランドの西に位置するグリーンランドの工芸品であるビーズの肩掛けをまねたと言われています。又、編み上げられた「ロピーセーター」はナベナと言うトゲの沢山ある植物の実を使ってセーターをひっかいて起毛させることにより、より一層毛足の長い柔らかくて暖かな加工を施していた様です。
皆さん「ロピーセーター」のことは何となくわかって頂けたでしょうか?!
手編みのセーターってそれぞれの文化や風土によって少しずつ変改しその国に最適な型ちとなっていったことに気づかされました。
ではまた~!