ニットに便利な素材、水溶性ビニロンを紹介いたします。
- ニット糸の取り扱い方法
- 投稿日:
- 2017-03-02
- (更新日:2020-06-27)
画像が悪くすみません。
まだまだ寒い日が多いのですが、時より春を思わせるような暖かな日もあり、これからは三寒四温を繰り返し、春になって行くのが楽しみです。
皆さんはいかがお過ごしですか、風邪などはお引きになっていませんか。これからは暖かくなって行きますので春を満喫しましょう。
こんにちは丸安毛糸の田崎です。寒い時期は魚も釣れないので楽しくないのですが、少しずつ水も暖まり、魚も動き出してきたようなのでこれからが楽しみです。
今回は、編みにくい時には頼りになり、風合いを良くしたい時にも役に立つ、水溶性ビニロンに付いて書いていきますので最後までお付き合いをお願いいたします。
- 目次1 水溶性ビニロンの紹介
- 目次2 水溶性ビニロンの特徴
- まとめ
水溶性ビニロンのご紹介
水溶性ビニロンとは、ポリビニルアルコールから作られた原料で、水溶性の性質を持っています。
糸の種類は溶解処理温度別に95°C以上、90°C以上、80°C以上、70°C以上、55°C以上、30°C以上のお湯で溶けるタイプがあります。
糸番手は各タイプ別に種類があり、31T(1/300)、44T(1/225)、55T(180)、62T(1/164)、84T(1/120)、110T(1/90)、220T(1/45)、330T(1/30)、660T(1/15)があります。
注意、Tはデシテックス、( )内はおおよその毛番手になります。
水溶性ビニロンの特徴
第一の特徴はお湯に溶けることで、利用法方としては、弱い糸の補強糸として使用をし、編みあがった後に各溶解処理温度で洗いをして頂けば元糸だけが残り混率も変わりません。
糸を紡績するには撚りを入れて強度を持たせていますが、1インチ間に20回の撚りを入れた糸に、逆撚りで水溶性ビニロンと同じ回数を撚れば無撚りの糸ができます。
編みあがった後に溶解処理温度で洗えば、水溶性ビニロンは無くなり空洞が出来ますので、膨らみがあり風合いの良い編地になります。
まとめ
水溶性ビニロンが良く使われるのが、冬の乾燥をした時期に麻の製品を編む時が多くなります。麻は乾燥をすると弱くなり、抜けてしまう時に補強糸として使用をします。
また、移り目が多いときなども切れやすくなりますので、補強糸としてお勧めいたします。
今回も最後までお付き合いを頂きありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします。