ニット特有の肩減らしについて
- 編み・柄
- 投稿日:
- 2017-02-28
- (更新日:2020-06-27)
初めまして、新メンバーの畑中です。
少し自己紹介させていただきます。
学生時代は布帛を勉強していました。
新卒で入った会社でニット担当になりニットを勉強を始めたのですが、
勉強すればするほど非常に奥が深くもっとニットを極めたい!と思いこの度入社しました。
ニットは布帛と異なったおもしろさが非常に魅力です。
同じ糸でも本数取り・編み組織を変えただけで全く違った表情を見せてくれます。
現在先輩達の様なニットのプロを目指し糸を知り、編みを知り日々勉強の毎日です!
出身は石川県です。
東京に上京してきて随分経ったのですが未だに方言が抜けないのが日々の悩みです。。。。
北陸新幹線も開通しましたので皆様是非石川県に一度はお越しくださいませ。
さてさて第1回目のBLOGにあたりますが、
「ニット特有の肩減らしについて」お話したいと思います。
ニットを勉強し始めたなかりの頃なぜこの形になっているのか不思議で仕方ありませんでした。
きっと私のように思っていた人は必ずいる!と思いこの題材で書こうと思い今回に至ります。
読ん頂き納得して頂けると嬉しいです。
目次
- ニット特有の肩減らしについて
- どうしてこの形になったのか?
- まとめ
肩減らしとは
ニットの肩部分にある点々マーク皆さん一度は見たことありませんか?
この部分が今回お話する「肩減らし」です。
布帛やカットソーと違いニットの肩線は後ろに回っているものが主流になっています。
布帛などのパターンは通常正肩で製図行います。デザインなどによっては肩線を移動させたりしますが、ニットは製図(設計)の段階で後ろの肩傾斜を決めて製図(設計)を行います。
どうしてこの形になったのか?
今は自動機(コンピュータ制御編機)が主流になっていますが、自動機が出来る前の工業用編機は手横機という機械でした。
この機械は自動では無く人が動かして編まれます。
正肩を制作しようとした場合、AHの終わりから襟に向けて急激な傾斜をつけなければなりません。
手横機の場合、急激な傾斜を作る引き返しという技法に制限がある場合があります。
そのため手横機で生産する場合は、前見頃の肩を真っ直ぐ後ろまで伸ばし、後肩のみで通常の減らし目を行うのです。
このような理由があってニットは後肩仕様になり今ではこの形がニットの一般的な仕様として定着したのではないかと言われています。
まとめ
いかがでしたか?
皆様も1着はこの肩減らし仕様のニットを持っているはずです。
一度お手持ちのニット商品をご覧になってみてください。
今回ワードに出てきた、自動機(コンピュータ制御編機)、手横、引返しなども具体的に説明させて頂きたいと思いますー
引き続き見て頂きたいですねー