ここだけはおさえておきたい、よいニットの見分け方
- ニット製品の取り扱い方法
- 投稿日:
- 2017-02-09
- (更新日:2020-06-27)
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茅ヶ崎パーク裏からのワンショット!
朝日がまぶし~い。
まだ少し寒い日が続きますが、水平線の先に感じる春
朝日の温もり、潮騒の香り、渚の音、澄んだ空気
五感が刺激され、あぁ~生きてるって感じさせられる瞬間です。
こんにちは~ 福田です。
さて、今回も、もちろんニットのお話し(笑)
約40年近く、このお仕事をやってきて、素材を選ぶことも大切だが
編むこと、そしてニットならではの風合い出しもはずせないが、、、
そこで、私なりに感じた、よいニット見分け方ご紹介しますね。
- 目次1よいニットはストレッチ収縮効果で決まる。
- 目次2よいニットは普段気にしない袖下身頃脇の
内減らし編みで決まる。 - まとめ
よいニットはここで見分けろ!ストレッチ効果
以前のブログでも紹介しました、そもそもニットはループ編成されているので
組織そのものが収縮する構造であるが、素材の伸縮性を最大に引き出すには
編成されるゲージや度目に、糸の太さ番手が適正かがポイントになる。
このように、力いっぱいこれでもかと伸ばしても、素材に適したゲージ度目の
バランスが取れているニットは、復元力に優れているので、長年着用しても
型崩れしにくい構造になっています。
弾力性も加わり、ウールならではの素材のもっちり感まで伝わってきます。
店頭でむやみに伸ばすと、店員さんに変な目で見られるので
ひとこと声をかけて下さいね。
よいニットは普段気にしない袖下、身頃脇の内減らし編みで決まる。
よく見かけるニットは、成型編みの場合(パターンの形)にあわせて編み
衿回りとか、アームホール、袖山を内減らしで編んで、編み目を立てる(目を通す)ことが
一般てきですが、普段気にしない袖下、身頃の脇の編み方まで、目を向ける
方たちは少ないと思いますが、では袖下や身頃の脇まで内減らしすると
どんな効果があるのでしょうか?簡単に解説します。
画像、上側の片畦編みセーター、袖下に編み目を立て(割増やし編み=針を増やす)して
内側から編み目を立てることで、縫い合わせた端目がきれいに揃っています。
下側が天竺編みで同じように内側から目を立て編まれたセーターです。
真っ直ぐに立ち上がる編み目と、斜めに編目が立つことで
よりニットらしい仕上がりになっています。
では下の画像、脇線を端側だけで減らした(外減らし)編み
縫い合わせした編み目が凸凹していて、落ち着かなそうにしています。
こちらの画像も同じく、脇線が外減らし編みのセーター
外減らしで編まれたセーターは、編み端が伸びやすいデメリットがあり
リンキングミシンで、はぎ合わせしても、縫い代が均一に取れないので
縫い伸びの原因や、着用すると脇線が尖がったりすることがあります。
とくに脇線は編み目を立てる内減らし編みで、このような現象も解消でき
立体的なフォルムを作ることができます。
編み目が通ることで、一本の線になり着用感もすっきりなります。
まとめ
普段、気がつかないところもニット
脇の減らし方をひと工夫するだけで、よいニット作りだすことができます。
素材そのものがもっている収縮性を理解し、適正ゲージ度目で編成することで
すっきり着くずれないストレッチが効いたニットになります。