オススメの編み技法、接結編みを紹介します

  • ニット製品の取り扱い方法

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皆さんこんにちは。
丸安毛糸の田沢です。

もう年明けちゃいますね^^;
この間ですが、以前インターンに行っていたブランドのセールに行ったときに、たまたまその当時担当して頂いた方にお会いできましたd( ̄  ̄)
全くお会い出来るとは思っていなかったので、驚きのあまり、逆に薄いリアクションになってしまいました笑
仕事の話も少しできたので、嬉しかったです^^

こういう出会いは良いですよね!
さてさて、今回は今年最後のブログということもあり、纏めの記事にしたいとおもいます。

目次

  • 接結って何?
  • 接結の特徴
  • 素材で変える、接結の可能性
  • まとめ

 

 

接結って何?

別名段ボール編ともいいます。恐らく断面図が段ボールと類似しているためと思います^^編地と編成図はこんな感じです。

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この編地不思議じゃないですか?^^表は普通の梳毛系なのに、裏を返すとベロア調の編地が登場してきます。
編成図の③を見ていただくとわかる様に、段ボールの断面図みたいに、ジグザグになっています。接結はこの③のジグザグがあることで、①と②の2枚を繋ぎ合わせたような不思議な編地にする事が出来るのです。
2つの編地を編み合わす様に編まれた編地を言い、分類としては3色ジャカードの仲間になります。
編地自体はダブル組織なので、シングル組織に比べると肉厚でしっかりとした編地になります。

接結の特徴

上記でも記載したように、肉厚でしっかりとした編地になるのが基本的な特徴です。でも実は他にも接結だから出来る大きな利点があります。下記写真をごらんください。
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これは先ほどの梳毛の糸とモールの糸を組み合わせたリンクス柄のプレーティングです。
実はプレーティングでも表裏で糸を切り替える事は可能なのですが、プレーティングの編の特性上、どうしても、裏の糸が表に滲んできてしまいます。もちろんプレーティングにはプレーティングの良いところ、編地が薄く上がるなどありますが、では、この柄を接結でやるとどうなるか?それがこちらです!

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全然先ほどの写真とは違い、綺麗に素材が分かれているのがわかりますか?
そうです。接結の特徴は厚くなるや、重くなる、編地がしっかりとするという事ではなく、糸を綺麗に切り替えられるという点なのです。(僕がこの一年くらいでテストした持論です笑)

 

素材で変える、接結の可能性

では綺麗に糸を切り替えるという特徴を前提に、こんな事をしてみました。
ラメ糸を使うにあたり、「ラメ可愛いけど、チクチクして嫌なんだよね~」なんて事思った事ないですか?
キラキラしていて、可愛らしい糸ではあるのですが、そこがネックになりがちな少し使いにくい素材ですが、この接結を組み合わせてみると。

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どうでしょうか?表はラメ糸を使用し、裏に肌触りの良い梳毛を入れる事で、ラメ糸で懸念されがちな、チクチク感を改善し、逆に着用時は気持ちい編地にする事もできてしまいます^^

まとめ

さて如何でしたでしょうか?
素材のデメリットを比較的抑え違う良さを表現出来る編地が接結なのかな、とこの一年で感じましたd( ̄  ̄)
来年はどんな編地を作ろうか、今から楽しみです^^

では〜