ポリエステル加工糸って言葉をよく耳にしませんか?通常のポリエステルとの違いとは

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こんにちは、佐野です!

 

12月の大きなイベントであるジャパンベストニットセレクションを終え、いよいよ年末という雰囲気になってまいりました。

ジャパンベストニットセレクションでは、私たちはウルトラ撥水加工の素材を発表し、その後も多数お問い合わせを頂いております!

ウルトラ撥水素材についてはこちらのブログもご覧になってくださいね。

雨の日だって大丈夫!レインコートいらずの撥水ニット!

さて、このウルトラ撥水加工は主にポリエステルに加工しているのですが(ほかの素材も実験中!)、
ポリエステルにおいて、“高圧だからこの染工場さんで染めなきゃ”とか、“加工糸だから大丈夫!”という会話を耳にしたことがありませんか?

今回はこのポリエステルに対して飛び交う専門用語について、お話いたします。

目次

・ポリエステルの染色条件

・加工糸、カチオンって?

・まとめ

ポリエステルの染色条件

ポリエステルは軽さや洗濯のしやすいさなど、私たちの扱うファンシーヤーンにも欠かせない大事な素材です。

ですが、実はポリエステルって染色が難しいということをご存じでしたでしょうか?

簡単に申し上げますと、“分散染料を使い、130℃以上の温度”で染色をします。

通常、お湯って沸騰させても100℃までしか上がらないため、130℃まで温度を上げるには、専用の染色釜が必要となります。

私たちはこれを高圧釜と呼んでいます。

高圧釜はチーズ、カセともに専用のものが存在しておりますが、、、、現実問題、この高圧釜を設備されている染工場さんが少なくなってきているのも事実です。

またポリエステル100%の素材だとよいのですが、例えばウールとの混紡、交撚糸をその高圧、高温の状況で染色を行うと、
ウールサイドの風合いを損ねてしまう可能性もあります。

ちょっとデメリット的なお話をしていまいましたが、つまり、ポリエステルの染色は専用の染色釜を必要とし、簡単ではない、という事です。

 

加工糸、カチオンって?

では、必ずしも高圧釜での染色を強いられるのか、というとそうではありません。

冒頭にも記しましたが、ポリエステル素材を扱う際、“加工糸”や“カチオン”という言葉を耳にしたことはありませんか?

これはどういう事かといいますと、“130℃にしないと染まらないポリエステルを100℃以下で染色できるように加工”して、“カチオン染料用いて染色を行う”という事を可能にしたポリエステルの事を言います。

ポリエステルを100℃以下に染色できるよう加工する方法と、それに伴う染料(カチオン染料の中でも)もいくつか種類があるようですが、
私たちの扱うニット用の素材では、カチオン染料を用いるケースが多いように思います。

この加工をしたポリエステルを、正確には常圧カチオン加染糸と呼ぶそうです。

では、ポリエステルを100℃以下で染められるようにするその加工方法とは、カチオン染料とはどんな染料なのか、というと、、、
色々調べてみましたが、化学的過ぎて私には理解しきれませんでした、、、、すみません。

 

まとめ

大事なところがうまく説明できませんでしたが、、、

今回お伝えしたかったことは、お使いになるポリエステルが、“高圧でしか染まらないのか”“100℃以下で染色可能に加工糸なのか”を知ることで、
デザインや色のバリエーション、生産性がよいのかどうかを考えるきっかけになる!!という事です。

ちなみに、そのポリエステルが加工糸かどうかは、販売されている糸屋さんに聞くとすぐに答えていただけると思いますので、
プレゼンの際や企画に上がった段階でぜひ聞いてみてください。

 

それではまた次回!^^