インターシャと編み柄の組み合わせ！？市場ではあまり見ない組み合わせ

みなさんこんにちは。
丸安毛糸の田沢です。

最近は一気に秋の気温になってきましたね。
ついこの間まで、暑かったのが、嘘のようです。
この時期は着たい服の幅が広がるのでワクワクしますね＾＾

さて今回のブログですが、
先日、東京展、大阪展と弊社の展示会を開催していたのですが、
その中で紹介したい商品がありますので、
ブログでも紹介したいと思います。

企画開発に至るまで

皆さんEX FINE WOOLってご存知ですか？
以前弊社でもその素材の紹介をしているので、詳しい説明は下記のブログを参照してみてください
https://www.knitmag.jp/1808

上記ブログでの説明でもあるように、繊維が細いもの、具体的に言うと、19.5ﾏｲｸﾛﾝの繊維の物をEX FINE WOOLといいます。
この繊維の素材ですと、繊維が細い分、通常のWOOLと比べてかなり滑らかな風合いがあるので、ほかのWOOLの糸を比べて頂くといちもく稜線です。
国内の素材でも、勿論丸安毛糸でも、このEX FINE WOOLはあるのですが、国内での生産の場合は国内素材でも問題ないのですが、
中国での生産となると、輸出してしまう都合上、値段があわなくなってしまうケースがあります。
でも僕自身もこの素材感はすごい好きで、どうしようか考えていたのですが、協力工場さんから紹介して頂いた素材で、
19.5ﾏｲｸﾛﾝの繊維で風合いもかなり良い物がありました。
っと少し長い説明になってしまったのですが、こういった経緯があり、このEX FINE WOOLをテーマにSMPL開発を致しました。

インターシャと編み柄の組み合わせ

まずは下記のスワッチを見てください。

※番手は２つあり、2/30と2/48があるのですが、比較的ゲージ背景があり、綺麗に仕上げられる12G 2/30で作成しています。

一番上の写真はﾋﾟﾝﾀｯｸ柄、次に２色のダブルジャカードのチェック柄です。
風合いを殺さず、インパクトのある、編み柄、柄にしたかったので、この２種で検討をしていたのですが、その予想とは違い、ピンタックは凹凸が強い分、せっかくの風合いがよくわからず、チェック柄に関しては、重くなってしまうなど、、、失敗からスタートしてしまっていました。
チェック柄はイメージ通りにあがってはいたものの、12G 2/30の２色ｼﾞｬｶｰﾄﾞなので、かなり重くなってしまったので、
番手を一つあげて14Gに変更する方法もあったのですが、当初の12Gでの企画と考えると難しいものでした。

でもピンタックだけだと、、、という瞑想状態に陥っていたのですが、これにチェックの様に２色で配色をいれてみたら？と考えてみた結果、、、

インターシャだけのニットなどはよく見かけると思いますが、こんな風にインターシャと編み柄で切り替わっているものってあまりないと思いませんか？
またEX FINE WOOLの風合いを一番表現できるのが、天竺なので、こんなインターシャでの切り替えにしました。
結構面白い組み合わせで編み自体は問題ないのですが、柄によってはバランスがとれなくなるなど、結構難しい組み合わせになります。
この様な柄をやりたい時は一度ご相談ください＾＾ｂ

今回のインターシャ切り替えで作ったSMPLがこちら。

スバッとバイアスに身頃に入れました笑
インパクトは十分です。＾＾
EX FINE ｗOOLの風合いを最大限表現できる天竺と印象を強く付けられる、ピンタックの組み合わせが中々良かったのですが、何か一つ遊びを入れたくていろいろ試行錯誤していたのですが、どこに遊びが入っているかわかりますか？
リブと身頃の切り替え部分に注目してみてください。

ちょっと違うのがわかりますか？

アップにするとこんな感じです！
リブのスレッド編みです。
ただのリブの付属に一つ遊びを入れるとこんなモノも作れてしまいます。こんなのもニットの醍醐味ですよね＾＾

まとめ

さて如何でしたでしょうか？
良い素材は確かに高いですが、世界にはいろいろな素材がありますので、その都度ご相談頂ければ、それに適したものをお探しすることができますので、どんどんご相談ください＾＾ｂ

では～