撥水加工と防水加工の違いを知り使いこなそう

  • ニット糸の取り扱い方法

IMG_20160606_170416

 

IMG_20160814_123320 (1)鶴の舞橋(青森県北津軽郡)

9月に入り学生も夏休みが終わり、通勤電車も前のように混雑が激しくなりました。
お盆休みに遊びに行ったことが早くも懐かしく感じます。こんにちは丸安毛糸の田崎です。
皆さんのお休みはどのように過ごされましたか。海外旅行、国内旅行、帰省、自宅でのんびりと過ごされた方、休みが無かった方も居られるのかな。
私は、今年の夏にテレビのコマーシャルで放映をしていました鶴の舞橋を見に行ってきました。木造で建設をしている日本で最長の橋になり、全長が300mあります。奥に写っている山は岩城山です。壮大な景色を見ることができ、気分も爽快でした。気が付けば今年も残すところ4ヵ月、このパワーをいただき頑張ります。

前置きが長くなりましたが、今回は撥水加工と防水加工の違い、撥水加工の特徴、欠点、防水加工の特徴と欠点に付いて書いていきますので最後までお付き合いをお願いいたします。

目次

  • 目次1 撥水加工と防水加工の違い
  • 目次2 撥水加工の特徴と欠点
  • 目次3  防水加工の特徴と欠点
  • まとめ

 

 

撥水加工と防水加工の違い

初めに、撥水加工と防水加工を混同されている方も多いようなので簡単に説明をいたします。

撥水加工
①水や油は通しませんが空気や熱は通します。
②繊維生地や糸の表面をコーティング加工をします。

防水加工
①水や油、風や熱などすべてを通しません。
②繊維生地の表面をゴムや合成樹脂を塗って加工をします。

 

撥水加工の特徴と欠点

①繊維の表面に加工をしますので、そこには微細な隙間ができ、そこから空気や熱を通し蒸れにくくなります。
②水や油を弾くだけではなく、汚れも付きにくくなります。
③①で述べたように微細な隙間がありますので、通常な雨などは弾きますが、濃霧のような細かい雨や激しい雨などの水圧がかかった場合は浸透をしてしまいます。
④コーティングをしている撥水加工剤は熱に弱く、熱い飲み物などをこぼした時に加工剤が収縮をしてしまい、そこから汚れが浸透することがあります。
⑤④で述べたように汚れが付くと、通常のように洗ってもシミ抜きをしても撥水加工剤が洗剤を弾くので落ちません。撥水加工剤を取ってから汚れを落とす必要があります。

 防水加工の特徴と欠点

①繊維生地の表面をゴムや合成樹脂でコーティングしますので、雨や風を遮断することが出来ます。体が濡れることが無く、保温性も優れています。

②①で述べたように外部からの侵入を遮断するのですが出来ますが、通気性が悪く熱がこもり蒸れやすくなります。

③生地の表面をコーティングしますので風合いは硬くなりごわごわします。

まとめ

撥水加工と防水加工の違いを分かって頂けましたでしょうか。両方の加工の良い点と欠点を理解してご使用いただければ幸いです。

弊社で進めています撥水加工 プルーフ・プラスのブログもございますので合わせてご覧ください。

ブログはこちらです。https://www.knitmag.jp/14839

 

今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします。