今年の秋冬物も大人気!Knit(ニット)用ファンシーヤーンの色々PartⅠ
- トレンド
- 投稿日:
- 2016-08-31
- (更新日:2020-06-27)
皆さんこんにちは~!迷彩(カモフラ)大好き織田で~す(^^)/
明日からいよいよ9月に突入ですね~。9月の声を聴くと業界的にはいよいよ秋物本番って感じで店頭を観るのが楽しくなります。
今年の秋冬物もKnit(ニット)はとても好評で獣毛混、ブークレー、ループを中心に起毛糸、タムタムヤーン、リリヤーン、ネップ、スラブ、杢糸、コード糸など沢山のファンシーヤーンのKnit(ニット)が店頭を飾ると思います!!
又、この時季から展示会も多く開催されます。
中国(上海)では8月30日~9月1日までSpin Expo 2017~18AW展が開催されます。
弊社も同様に9月12~13日山形、9月15~16日新潟で2017~18 AWのヤーン(素材)展がスタートします。今年もストレート~ファシンシーヤーン、獣毛混などバラエティーに富んだ素材(ヤーン)をお見せ出来ればと準備に追われておりま~す!!
と言う事で、今回はファンシーヤーンについて少しお話をしたいと思います。
- 目次1.ファンシーヤーンとは!
- 目次2.意匠撚糸とは!
- まとめ!
ファンシーヤーンとは!
一般にファンシーヤーン(Fancy Yarn)と呼ばれるものは「変わり糸」すなわち「変わった形状を持った糸」の事です。
これらファンシーヤーンは大きく分けると二つに区分されます。
①撚糸技術を基としたファンシーヤーン
②紡績技術を基としたファンシーヤーン
★今現在では紡績と撚糸を駆使したファンシーヤーンも出来ています。
①撚糸技術で作らけるファンシーヤーン
{リング、ブークレー、ループ、ポーラー、ノット、カール、リリヤーン、モール他}
②紡績技術で作らけるファンシー.ヤーン
{スラブ、ネップ、コアスパン他}
★紡績と撚糸を駆使したファンシーヤーン
{トライスピンによる紡績ブークレーやループ、タムタムヤーン、吹付ヤーン、紡績リリヤーン他}
意匠撚糸とは
意匠撚糸は一般的に、太さ、形態の同種、または異なる3本以上の糸を使用してこれら糸の供給速度や撚り数を変えたり組み合わせることにより作られた形状と風合いを有する撚糸で出来た糸のことを言います。
1.意匠撚糸の糸の構成
A.芯糸(糸の基本となる糸で、強度、伸度が要求される糸です)
B.弛糸(飾り糸と言われ形状を作る糸です)
C.押糸(弛糸の形状がくずれない様に押さえ止める糸です)
2.撚りの構成
A.中撚り(芯糸と弛糸とを合わせる撚りかたです)
芯糸と弛糸とで撚られ、ファンシーヤーンの形状をつくる糸です。
B.上撚り(押糸をえかける時の撚りです)
中撚りで出来た形状を押糸を用いて保持、安定させる撚りとなります。
意匠撚糸の分類
1.リングブークレー系
●ポーラー
●リング
●ブークレー
●ループ
●カール
2.スレット系
●ノット
意匠糸を作る撚糸機
リング撚糸機=意匠糸を作る主要な撚糸機です。
糸を送り出すためのローラーが2本あり、フロントローラー、バックローラーの2本のローラーより別々の速度で送りだされた糸にスピンドルの回転により、撚りが加えられながらリングにつけられたトラベラーを通ってボビンに巻きとられる撚糸機なんです。
それぞれのローラーの速度比を変える事により芯糸と弛糸の撚り合わさる角度を種々のガイドを変えることにより形状の変化をさせる事ができます。
まとめ!
皆さん如何でしたか??
ほんの一部ですがファンシーヤーンはこんな感じで作られています。
次回はこの撚糸機で作られる糸を紹介したいと思います。
ではまた~!