ニット糸を特殊加工で使いこなそう(防虫加工)

  • 加工

穴あき

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突然届いた一通の手紙

先日の出来事ですが、岩手県の調剤薬局から手紙が届きました。岩手の薬局で薬を買ったこともなく、なんだろうと思い裏をみてびっくり、そこには40年近く前にアルバイトをしていた先の、一歳年上の社員の方の名前がありました。その方には仲良くしていただき、転勤先にまで遊びに行ったり、お正月に岩手の実家まで車で日帰りをしたりと良く遊んで頂いた方でした。その後は音信が途絶え連絡が取れなくなってしまい、特に東北の震災の時には、どうしているのか気になっていましたが、当時はパソコンや携帯電話など無く連絡の取りようがありませんでした。今回手紙を送ってくれたのは、インターネットでその当時に私が住んでいたあたりを調べたりしたそうですが、私も30年前に引っ越していますので探すことが出来なかったそうです。他の方法で調べたところ、なんとこのブログがヒットをし、それを見て私の事を調べ手紙を送ってくれたのです。その後はLINEを使ってやり取りしたりと、SNSのすごさをあらためてしることが出来ました。その方とは近々合う相談をしています。

こんにちは前書きが長くなってしまいましたが、うれしい出来事なので書かせていただきました。丸安毛糸の田崎です。今回もよろしくお願いいたします。

 今回は大切なニットを虫から守る防虫加工と保管方法などに付いて書いていきます。

目次

  • 目次1 防虫加工
  • 目次2 保管方法
  • 目次3  以前にあった出来事

防虫加工

代表的な羊毛の害虫は、イガ、ヒメマルカツオブシムシ、ヒメカツオブシムシの幼虫ですが、これらの害虫から大切なセーターを守る加工です。
染色による防虫加工は、染色後、柔軟加工の前に化学薬品を使って加工をいたします。染色時の加工の良い点は、糸全体に加工が出来る点です

 

保管方法

防虫加工は半永久的なものではなく、日がたつにつれ効き目が弱くなり、洗濯などによっても効き目が弱くなりますので注意をしてください。
着用後は汚れが無いか確認をしてください。シミなどがあるとそこを好んで食べる傾向があります。
クローゼットやタンスにしまう時はギュウギュウに詰め込まないでください。他に付いた虫が伝わって来やすくなってしまいます。通気性も良くしてください。

 

以前にあった出来事

十数年前になりますが、工場さんへ納品をして間もない糸に虫食いがあるとクレームを言われたことがありました。高温で染色をしていますので幼虫であれば
その熱で死んでしまいます。卵の状態で糸に付いていれば、まれに幼虫になることもあるそうですが、それにしては早すぎました。染工場さんや紡績さんは、
その様なことが無いように定期的に社内防虫もしているのです。調べた結果、織屋さんの管理が悪く、そこで虫食いの被害にあったことがわかりました。

家庭でも同じことが言えますので掃除はこまめに、通気性を良く保管をすることをお勧めいたします。

最後になりますが、虫は風合いが良く上質なウール、カシミヤなどの原毛の細い高価なものを好んで食べます。柔らくて食べやすいからです。

 

今回も最後までお付き合いを頂きありがとうございました。