ニットには欠かせない成型ってご存知ですか?
- ニット製品
- 投稿日:
- 2016-06-21
- (更新日:2020-06-27)
はい、どうもです。皆さんこんにちは。
田沢です。
最近なんですが、なぜかコンタクトにしてみました笑
理由は特にないのですが、人生初のコンタクトです笑
でもコンタクトって直接眼球に触っちゃうじゃないですか〜、本当に怖いですね笑
外すときが恐怖で未だに慣れません。
以上!!!!
実は先日、丸安毛糸の展示会でのセミナーで講師を務める機会がありまして^^(そんなに喋っていませんが笑)
内容はニットの基礎で、成型編みを説明、実演をさせて頂きました。
その際に
・こんな風に成型されているんだー!
・すごい手間がかかりますね〜
・難しい。。。
などなど、色々なお話をいただけました。
興味を持っていただけた方が多かったので、今回はそんな、成型について、簡単に紹介をさせて頂きます。
- 成型編
- 増やし
- 減らし
- まとめ
成型編
よく耳に入ってくるかと思います、成型編みがどんな物なのか?ご存じでしょうか?
そんな成型編みについて簡単に説明を致します^^
成型編とは各パターン(前身頃、後ろ身頃、袖、その他)に合わせ編み上げる編成方法を成型編といいます。
特徴としてはパターン通りに編み上げる事ができるので、一番は糸の無駄使いを押える事が出来ます。
メリットとしましては、パターン通りに形を作っていくためカットロスがないため、糸の使用料を極力抑えることができます。
そして裁断の工程を省く事が出来、柄を綺麗にあわせる事もできる編成です。
ざっと簡単に説明すると上記の内容になります^^
それでは一体、どのようにして「成型編み」がなされているのか?
今度は成型編みをするにあたり、欠かせない増やし目、減らし目を説明致します。
増やし
・突き上げ
端で1目ずつ増やしていく方法。
端の針をただ編むので手間としては一番少ないが、リンキングでの目通しができないためあまり綺麗ではない。
久しぶりに家庭機で編地を編んでみました(笑)
写真をご覧下さい。
目が1目づつ増えているのがわかりますか?
増やしの中で一番こちらが簡単で早いです。(編んでて楽でした^^笑)
ただ目立てができないので仕上がりの上品さにかけてしまいます。
・内増やし
編端よりも内側で1目ずつ増やしていく方法。
増やした箇所で穴があくのでレース模様のようになるのが特徴。
こちらも編地を編んでみました。
如何ですか?
またがらっと雰囲気が変わりましたね!!
みてわかる様にレースが入り、目立てが可能です。
AHなどにデザインを入れたい時に使うといいですね^^
・割り増やし
途中までは内増やしと同じ増やし方法。
内増やしでは穴があいてしまうが、割り増やしではその穴を塞ぐように増やしていくため穴があく事はありません。
写真をご覧下さい。
内増やしとは違い穴が空いてなく目立てされていますね。
こちらが一番上品に仕上げることが可能な増やし方法です。
減らし
・外減らし
端で編み目を減らしていく方法。
突き上げ同様、リンキングでの目通しはできない。
写真をご覧下さい。
減らしで一番簡単で手間がかからない方法です。
ただし突き上げと同様に目立てができないので、上品さにかけます。
・内減らし
編み端より内側で減らす方法。
出来上がり線より内側で減らすことで、デザインとしても利用できる。
袖の目立てなどはこの減らし方法で編成されています。
写真をご覧下さい。
端減らしとは違いすごく上品で綺麗に見えませんか?^^
ただ少し手間がかかるのです~><
・大減らし(おおべらし)
一番手間のかかる減らし方法です。
主に使う用途はダーツやデザインポイントとしてです。
写真をご覧下さい。
これまた他の減らしと違うのがみてわかりますね~
ただ、減らしで一番手間がかかります。
でもその分デザインを強く出すことができます!!
目が中心に向かうようになるのが特徴です。
・伏せ目
真横に目を減らす方法。
身頃のAHのかま底をよく見ると、平になっているのが確認できませんか?
使用箇所はかま底や各襟ぐりの中心部などに多く使用します。
写真をご覧下さい。
一気に目が減っていますね。
AHや襟ぐりの曲線をなだらかにするために減らしの最初などは伏せ目を使用します。
上記で説明をさせて頂きました、成型をする際の増やし目、減らし目を実際に編んでいる様子の動画がありますので、よかったらそちらもご確認下さい^^
これは手横と呼ばれる機械で編んでいるので、手で目を減らしたり、増やしたりしていますが、
さすが職人さん、恐ろしく手際が良いです笑
https://www.facebook.com/maruyasufil/videos/1028809950528748/
最後に
さてさて、如何でしたでしょうか?
実はまだ成型について説明しきれていない内容があったので、それは次回のブログで紹介をさせて頂きます。
ではまた〜