ニットセーターの裾に注目!基本のデザイン4選+α
- ニット製品
- 投稿日:
- 2020-04-22
- (更新日:2020-06-27)
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みなさんこんにちは。
最近、いつも何気なく指示していた2×1リブが、間違って工場から上がってきてしまったことがありました。
確認したところ、工場さん曰く2×1リブには2種類あるとのことで、2×2リブとはまた違った編地になっていました。
確かに、見た目は表2目、裏1目に見えるのですが、裏1目がブタ目のように見え、表は総針のような表情になっていました・・・。
後でご紹介しますが、2×1リブと2×2リブの見え方はあまり大差ありません。
認識の違いは仕方ないですが、裾や袖口、衿のリブは様々なものがあり、製品の表情を決めるといっても過言ではないな、と思いましたので、今回付属を集めてみたいと思います!
- ニットの裾に注目!
- まずは基本!1×1リブ
- 2×2リブと2×1リブの違いとは?
- まっすぐが好きなら袋編み
- 編み出し利用
- スカラップ・ピコット
- まとめ
ニットの裾に注目
何気なく着ているニットのセーター。
裾や袖口に注目してみると、いろんなデザインがあります。
きゅっと細くなっているものもあれば、そうでないものもあります。
裾のデザインは全体のシルエットにも影響する、ニットの大事な要素なんです!
言うなれば、縁の下の力もちのような存在!
今回は、基本的な4つのデザインと、その特徴をご紹介します。
まずは基本!1×1リブ
裾を思い浮かべる時、このデザインが出てくるひとは多いと思います。
左右に伸縮性があり、裾や袖口をきゅっと細くしてくれます。
だらーんとせず止まってくれるので、ニットならではの丸みのあるシルエットをつくることができます。
オーソドックスなニットを作りたいときにおすすめです。
また、やわらかく縦に出る線も細いので、すっきりとしたデザインにも合いそうです!
2×2リブと2×1リブの違いとは?
続いて紹介するのは、2×2リブと2×1リブ。
上が2×2リブで下が2×1リブです。
最初に紹介したように、見た目はあまり変わらないんです!
しかし、よーーーーーーく見てみると…
上に続く編地に注目です!
2目の縦線の間にある目数が違うんです!!
そして、特徴にも違いがあります。
実は、2×2リブのほうが左右の伸縮が弱く、2×1リブは強いとされています。
2×2リブにしてみたら、思っていたより締まらなかった、
という経験がある方もいるのではないでしょうか。
針立てで解説しますと、2×1リブは前ベットと後ろベットが半ピッチずれて編まれるため、2×1リブの「1」は総針の針立てになり、2×2リブよりも糸の渡りが短くなるため、2×1リブの方が伸縮が強くなる理屈になります。
少しマニアックでしたでしょうか。。。
下は2×2リブです。後ろベットと前ベットが平行に並んでいる配置で①⇒②を繰り返すため、糸の渡りが長くなっていますね。
見た目は、どちらも1×1リブより縦の畝が太くなるので、
厚手のニットやメンズニット、ケーブル柄などの時は2×2リブや2×1リブに
してみても良いかもしれませんね!
まっすぐが好きなら袋編み
袋編みの特徴はなんと言っても縮まらないことです。
プルオーバーに使うと、Tシャツに近いシルエットに
カーディガンに使うと、ジャケットに近いシルエットにすることが可能です。
トップスに限らず、スカートやパンツの裾にも使えそうですね!
私も学生時代に作成したニット製品は、ジャケットなどを袋編みにして作成しました。
編み出し利用
編み出しをそのまま利用するやり方もあります。
ワイドリブの編み出し
正確には、最小コースで1×1リブを入れて、ワイドリブがそのまま編み出されているように見せるやり方です。
最小の丈分の1×1リブは、遠目からみるとあまり目立たないので、附属を目立たせたくない場合に有効です。
他、伏目から編み出す方法はきりっぱなし感が出て、フリル感もありカジュアルな雰囲気になります。編み出しを落ち着かせたい場合は最小コース1×1リブを入れるやり方をおススメします。
ミラノリブやスムース編みの編み出し
ミラノリブやスムース編みはグランドにも使用されますが、編み出しを使用することが出来ます。
組織として、伸縮が少なくしっかりした厚みもあるので、ジャケットなどに向いています。
スカラップ・ピコット
番外編ですが、このようなデザインモノもあります。
かわいらしいテイストになりますが、ニット特有なので、高級感があるようにも思えます。
機械編み、手編み、それぞれ出来ることがあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ニット製品を作って、何かが違うと思ったら、それは裾のデザインが影響しているのかもしれません。
目指すニットつくりに活用頂ければと思います。
それでは、また。