ニット製品の作り方・種類 ホールガーメントについて⑦ WGの基本的な形をご紹介します

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WGの基本的な形をご紹介しますのコピー

みなさんこんにちは。飯島です。
先日は取引先さんとの打ち合わせ・工場見学ということで、ニットの産地、新潟は五泉市へ行って参りました!
2月10日のニットの日を挟んでのGOSEN KNIT Fes開催期間中での訪問、地元の方々や、遠くから熱心な学生さん、業界の方々も工場見学へ参加されていました!

 

詳しいイベントの内容はKNIT LABOのこちらのブログからもご紹介しています。

2月10日はニットの日!沢山のニットイベント開催中

 

五泉ニット工業協同組合のホームページはこちらから

http://www.gosenknit.or.jp/

 

ニッターさん、染工場、整理加工さんなど見学に回りまして、とても濃い内容と、なかなか普段は見ることのできない現場やポイントに焦点を当てて説明・質問をさせていただき、非常に有意義な内容体験してきました。

 

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こちらの写真は、実際にリンキングを体験しているところ、
ベテランの先生のアドバイスを受けて、見学の学生さんや地元の方々も実際に体験することができました!
ニットの産地というと業界で知っている人はわかりますが、イチ消費者ではまだまだピンとこないところ。。地域、行政を巻き込んでブランド化していこうという取り組みはとても元気を貰えます(^^)/ ニットの輪が広がるよう協力していきたいですね。

 

さて、今回の本題に入ります。今回は今までとは思考を変えて、ホールガーメントのベーシックな形についてご紹介します。

 

■目次

どんな形があるの?
ホールガーメントの基本的な形・パターン
応用
まとめ

 

■ホールガーメントってどんな形があるの。

 

皆さんホールガーメントって聞くとどのような形を思い浮かべますか?

セーター?ボレロ?それとも四角い服??スカート?・・・
どれもこれもみた事はあるかもしれませんが、もちろん人それぞれ思い浮かぶイメージありますよね?
そう。。どれもできるんです(笑) ホールガーメントってなんでも作れるんですよ!

 

ただ、、ちょっと自由に作ろうとするとそれなりにデータ作りが複雑になってくるんですねぇ。
これが厄介で、元のデータがあれば、、とか。難しくなったり時間がかかってしまうんです。すごい技術を持った編機なのですが、技術者がいてこそ力を発揮できる機械なんです。
自由につくるためには、知識と経験が必要なんですね。。
じゃあ、どうすればいいのよ!という方に、、基本的な形がソフトの中に収録されているんですね。ベーシックな形があるので、そこから組織をのせたり、形を触ることで展開させてデザインの幅を増やすことができます。
それでは代表的なものご紹介します。

 

■ホールガーメントの基本的な形・パターン

 

セットインA:カットソーのような正肩のスタイル

セットインA-1セットインA

 

セットインB:成型のセーターらしい後ろ肩スタイル

セットインB-1セットインB

※セットインの肩の分類としてAタイプ・Bタイプとホールガーメント用語として分類があります。その中でも形によって編み方も数パターンあります。

 

エポーレット

エポーレット-1エポーレット

 

ラグラン

ラグラン-1ラグラン

 

パラシュート:俗に言う丸ヨーク。ヨークのパターン形状の減らしが均等に分散され、パラシュートのような形からこのような名前がついています。

パラシュート-1パラシュート

 

立体袖:3Dスリーブとも。セットインのアームホールの繋がりをずらし、袖山にはダーツをとって、肩に沿うように立体的な形状のパターン。ダーツの縫い目がないのでホールガーメントらしさがあります。

立体袖-1 立体袖

 

横編みボレロ:ホールガーメントのボレロの代名詞。真四角な形や肩にダーツを取ったタイプもあります。

横編みボレロ-1 横編みボレロ

 

ノースリーブA:プルオーバーと同じく正肩のタイプ

ノースリーブA-1 ノースリーブA

 

ノースリーブB:プルオーバーと同じく後ろ肩のタイプ

ノースリーブB-1ノースリーブB

※ノースリーブではアームホールの端目の通し方、編み方で数種あります。

 

以上、代表的な形をご紹介しました。
ホールガーメントを作成するためには、階数描きと同様、パターンを作成することが多いです。なかなかニット用の変わったパターンや、ホールガーメント用のパターンも見る機会がないと思いますので、興味を持っていただけたのではないでしょうか?

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※セットインB(後ろ肩)をベースにしたアラン柄ホールガーメント

 

 

■まとめ

ベーシックなニットの形はほとんど網羅されていたのではないでしょうか?確かにホールガーメントは難しいと聞くことが多いかと思います。そのための企画のし易さやデータ作成支援としてこのような土台が用意されています。ここから柄を乗せたり、アレンジしたりとデザインを広げていくことができます。

 

ホールガーメントは敷居が高いなぁと思われるかたもいらっしゃいますが、このようなベーシックな形ができるんだということを基本に抑えていただくと、もっと取っ掛かり易くなるのではと思いご紹介させて頂きました。
ご質問のある方は、気軽にお問合せくださいね。
ではまた!!

 

過去のシリーズを読みたい方はこちらをどうぞ↓↓↓

ニット製品の作り方・種類 ホールガーメントについて① ホールガーメントとは?

ニット製品の作り方・種類 ホールガーメントについて② そもそも横編みとは?

ニット製品の作り方・種類 ホールガーメントについて③ 手袋からセーターへ

ニット製品の作り方・種類 ホールガーメントについて④ どうやって一着を編んでいるのか

ニット製品の作り方・種類 ホールガーメントについて⑤ ニットのシステム/企画サポートいたします

ニット製品の作り方・種類 ホールガーメントについて⑥ 袖の寄せ減らし