ニットの裾リブの寸法が入ってしまった時の原因、対策を説明します。

  • 編み・柄

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はい、どうもです、皆さんこんばんは、👓です。

暖冬と呼ばれていたのが嘘の様に寒い日が戻ってきましたね〜
この時期は電車に乗るとメガネが曇るので前が全然見えないという事に悩んでいます。
何か曇り防止のやつとかあるんですかね~
少し探してみます。

ではでは、本題に入ります。
ニットの仕様で裾リブで編み出す時に、見頃に対して、裾リブが入りすぎてしまった事はありませんか?
今回はそんなニット柄の組み合わせでどう目数が変化するのか説明したいと思います。

 

目次

・裾リブが入りすぎてしまう原因について
・改善方法
・まとめ


 

裾が入りすぎてしまう原因について

裾 1x1リブで編みだして見頃は天竺というニットは皆さんよくみるかと思います。
しかし、いざSMPLが上がって見てみると、やけにリブが入っているな~、
と感じた事はありませんか?
この原因としては大きく2点あります。

①度目が詰まりすぎている
②リブの目数が不足している

まず、①についてですが、
以前のブログで説明させて頂きました様に、度目により目の大きさが変化してきます。度目についてのブログのリンク先を記載しておきますので、度目についてわからない方はまずはこちらをご覧ください^^https://www.knitmag.jp/7742

裾リブなどであまりにも度目が詰まっていたりしてしまうと、目が小さくなる分、裾の寸法が大きく入ってしまい、結果寸法に誤差が生じてしまいます。

続いて②についてですが、
まずは、下記写真をご覧ください。

写真 2015-04-29 11 39 07

リブでキュットなって、天竺で広がっていくのがわかりますか?
リブ自体に横に伸縮性があるため、この様になるのですが、上記写真の事例では
「リブ」「天竺」それぞれの目数の比率です。

例えばそれぞれを5Cで目数を数えていくとします。そうすると。
・リブ
5Cあたりに32目
・天竺
5Cあたりに22目

この様に約10目の差がうまれてきます。
この差が大きいとよりリブが入り、裾でキュットなるデザインになります。

 

改善方法

①度目が詰まりすぎている

①の改善方法は、詰まりすぎてしまっている度目を甘くする(目を大きくする)事により、寸法を調整することが可能です。
また、リブの組織を1x1ではなく。2x1、2x2などの組織に変える事でも、寸法の調整をはかることができます。
ただ、度目を調整に関しては、度目を甘くしすぎてしまうと編地がしっかりせずに、着用の際にだれてしまいますので、
許容の度目に抑えるなどの微調整が必要になります。

②リブの目数が不足している

②の改善方法は、単純に裾リブの本数(目数)を増やしてあげる事により、入りすぎてしまった寸法を調整することができます。
では具体的にどのように調整しているのか?

下記写真をご覧ください。
写真-2016-01-18-19-07-22
赤で囲っている箇所でリブが寄せられているのが分かりますか?

これは、まず、リブを指示寸法に合わせた目数にし、編みだしを行います。
しかし、このまま見頃まで編み進んでしまうと、身頃の必要目数にならず、今度は身頃で寸法がずれてきてしまいます。
そのため、赤丸の箇所で見頃の目数に調整をし、見頃の指示寸になる様にしています。
こちらの方法が比較的綺麗にすることができるのですが、編むにあたり、手間が増えてしまったり、よく見てわかる様に、目数を調整している箇所にファッションマークが入ってしまいます。

まとめ

如何でしたでしょうか?
少しマニアックな内容だったかもしれませんが、こういった原理が分かると、対策が考えられ、ニット企画もスムーズに進行頂けると思いますので、是非またわからなくなった時は読み返してみてください^^

では~