合成繊維(ナイロンの性能を知って使いこなそう)
- ニット糸の取り扱い方法
- 投稿日:
- 2016-01-15
- (更新日:2020-06-27)
開けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
突如、我が家の食卓にフグ刺しが・・・・
ヘラブナ釣り仲間の先輩のところへ下関からふぐのセットが届き、「食べきれないので食べてくれる。」と頂いたものです。湯引き、ねぎ、ぽんずもセットで頂き、とても美味しく頂きました。
こんにちは丸安毛糸の田崎です。今年もよろしくお願いいたします。
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今回は、1938年に石炭と空気と水から開発された人口の繊維、ナイロンの種類、長所と短所に書いて行きます。
もっとも早く工業化をされた合成繊維で、現在は石油を使用し化学的に合成して作られた、液状の原料から紡糸して繊維にします。
ナイロンが作られた当初は、鋼鉄よりも強く、クモの糸よりも細い、と言われていました。当時のストッキングはシルクの物より高かったようです。
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主に繊維に使われる種類は2つに分かれナイロン6と6.6がある
1、ナイロン6の方が衣料用に多く使われ、生産量の多くは長繊維で、羊毛や綿、麻などと混紡用として短繊維も生産をしています。
2、ナイロン6.6は特に耐熱性が優れているので、タイヤコード、漁網、シート、ロープなどに使われています。
この2種類の違いは、合成原料の炭素原子の数の違いで、ナイロン6は木綿、ナイロン6.6はシルクに近い肌触りとされています。
ナイロンの長所
1、強度が衣料用の繊維の中で最も強く、濡れても強度の低下が少ない
2、摩擦強度があり摩耗しにくく、他の繊維に少量を混紡するだけで耐久性を増すことが出来る。
3、弾力性に優れ、復元力もあり、体の動きに合い着心地も良い。
4、衣料用の合成繊維の中で最も軽い。
5、染色性が良く、発色も良いので鮮明な色が出しやすい。
6、アルカリや酸の薬剤、油類にも強いので汚れにくく、速乾性がある。
ナイロンの短所
1、耐熱性が弱いので、熱を加えると変形をしてしまう。
2、日光に弱く、日にさらしていると少しずつ横変をしていく。
3、ハリやコシが無いので単体で使用をすると型崩れを起こしてしまう。
4、ポリエステルなどの原料に比べコストが高い。
まとめ
横編みニット用の素材としては、ナイロン100%での使用はほとんどなく、糸の形状を安定させる為の押えの使用や、強度を増すために混紡をするなどの使用に多く使われています。
糸の形状を安定させるためにナイロンを使用しています。
モヘアをおさえるためにナイロンを使用しています。
丸編みニットや布帛の素材にはナイロン100%の製品も多く、ストッキング、婦人用のインナー、スポーツウエアーに多く使用されています。
耐熱性に弱いなどがありますが、これを利用して熱セットをすることで、伸びや縮み、型崩れやゆがみなどを避けることも出来ます。
原料の長所、短所を活かして使用をして頂ければ幸いです。
本日も最後までお付き合いを頂きありがとうございました。では、次回もよろしくお願いいたします。